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2025/03/13 16:28 |
思いつき
ふとロロがルルに心配されてロロ幸せ!みたいな話しを書きたくなった。(ぎあす)

台詞だけのくだらない文です。お暇な方は読んでみてやって下さい。

続きでどぞ
「無理をしないで、辛いのならば捨てちゃえば良いんじゃないの?兄さん」
「馬鹿な事を言うな、ロロ。俺は無理をしている訳でも辛いと感じて居る訳でも無いのだから、そんな選択は取らない。第一に、無理だと思う事も辛いと感じる事もそれは只お前の主観の問題であって、俺自身に当て嵌まるとは言い切れないのだから。俺を案じるお前の気持ちは分かる。俺はそうでは無いが、世の中には苦痛を快感と捉える人間も居るのだし、味覚や嗅覚触覚も人それぞれ趣向が異なる。視覚や感覚も同じ物が対象であっても認識を共通出来ない事と同じだ。思考趣向意識見解を万人が平等に認識する事は出来ないんだよ」
「でも、兄さん」
「ああ、ロロ。お前の言いたい事は分かる。いくら人それぞれの認識が対象によって変わろうとも、明確な対象、絶対的な記号があれば人々は共通の意識を持つ事が出来る。例えば黒と言う色だ。黒は黒だ。白でも青でも緑でもない、只の黒だ。色と言う明確な基準で判断される。そこに個に因る認識相違の余地はない。しかし、そこから更に黒のイメージとは、と一歩曖昧な基準に踏み込むとどうなる?途端に完璧だった筈の認識の統一が脆くも崩れ去るのだ。陰?悪?スタイリッシュ?シンプル?簡素?完成?孤高?虚無?終焉?たった一つの黒と言う明確な色にすら千差万別、無限の答えが用意されるのだから。イレブンにとっては奇跡や正義、救いの色なのかも知れない。黒の騎士団の、ゼロの影響によって。思えば一年前のゼロは中途半端だった。ブリタニアにとっては悪の象徴、イレブンにとっては救世主、諸外国にとっては只の内紛首謀者でブリタニアへの進軍の口実であり暇潰しでありただのカードの一枚。呆れる。それで世界を変えようと思っていたとは。世界を破壊し構築する?優しい世界に創り変える?笑わせる。人それぞれによって変わる認識しか持ち得ない人物がそのような偉業を成せるものか。一方では救いの象徴、他方では悪の権化。それでは争いは絶えないのだ。世界中の人間一人漏らさずゼロを」
「ルルーシュ様、お話し中に大変申し訳ございませんが宜しいでしょうか」
「今兄さんが話してるんだから邪魔しないで」
「ロロ、良いよ………なんだ、さよこ」
「壮大なお話になっておりますが、つまりはこの黒い塊をどうするかと言う事なのではないでしょうか。ルルーシュ様にしては珍しく問題を先送りにしていらっしゃいます。この件に割く事の出来る時間は17分しか残っておりませんし、差し出がましい事ですが、私がこれを破棄致しましょうか」
「いや!良い。破棄はしないし、これは俺が処理する」
「しかし…!」
「駄目だよ兄さん!」
「毒だな、どう見ても」
「違う、そうじゃない」
「兄さん!シャーリーの手作りなんて怪し過ぎるよ!そんなのは兄さんが食べて良いのもじゃない!捨てようよ!」
「ルルーシュ様、私も同じ意見です。あまりにも危険です」
「うるさい!わざわざ作って持って来てくれたんだ、食べなければシャーリーに悪い」
「に、にいさん…!駄目だ兄さん!どうしても捨てるのが嫌だって言うのなら、僕が…!」
「ロロ、止め…」
「…おえぇ」
「ロロ、大丈夫か、ロロ!!」
「きゅ、救護班!!」
「あ、ありが、とう…兄さん。兄さんが無事、なら、それで……う、おえええええ」
「あほらしい」
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2008/11/29 02:09 | Comments(0) | TrackBack() | 小話

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