日記

気持ち良さそうに寝ていると強かに蹴り起こす。寝ていても自分の気配で起きてしまう様ならば、愛らしい船医を寄越して起こす。何やら会話に花を咲かせて楽しそうにしていたら無理やり喧嘩を吹っ掛けて機嫌を急降下させ、ナミさんに揶揄され苦虫を噛み潰した様であれば即時にからかって口中を苦虫で満たして飲み下した様な表情にさせる。

そんな事をしていたら、嫌われちまうのは必然。

でもな、それはお互い様ってもんだよ。クソマリモ。
テメーのお陰様でこっちは天地がヒックリ返っちまったようなモンで、テメーにいじわる吹っ掛けるまでこちとら毎日悶々と苛々ととにかく腐ってたんだよ。なんだとてめー俺は至って新鮮なピチピチの１９歳だってのふざけんなクソ緑いいから黙って聞いてろ。ふざけんな寝るなどっか行こうとすんなここに居ろ、ここに居て下さい。おれの傍に居てくれ。お前が視界に居ないと俺は心臓が潰れちまいそうなんだ。好きなんだよ。クソ剣豪。気付いちまったんだよ、お前が好きなんだよ。頼むから傷だらけで一人になろうとしないでくれ。静かに寝ないでくれ。高鼾あげてろよ。俺以外のやつと楽しそうにしないでくれ、俺の前でも笑ってくれ。それが駄目なら笑うな。いや駄目だ笑っててくれ。俺を好きになってくれ。

涙じゃねーよクソ野郎。